[B]からだとことばの遊戯(ダンス) - 報告

Posted on 6 月 13, 2007
Filed Under お知らせ, 演劇大学2007 |

B講座ドキュメント by 阿部祐子&坂本咲希

B講座は、名古屋市を拠点に活動されている劇団「少年王者舘」の演出家・天野天街さんと、女優で振付も担当されている夕沈(ゆうちん)さんのおふたりを迎えて、ダンスのワークショップです。
少年王者舘の公演では毎回おなじみになっているフシギで楽しいダンスを、受講生が自分たちでつくってしまおう!という内容。

どんなダンスが完成するのでしょうか、ドキドキしますね。

5月18日(金)19:30〜21:30 by 阿部祐子

講座一日目。
受講者は、熊本の若手演劇人を中心とした16名です。
まずはウォーミングアップとして、夕沈さんの指導で少年王者舘の稽古でいつも踊っているという振付を簡単に流してみます。
さらに天野さんの戯曲の一部を全員で読み合わせした後、いよいよダンスを創っていきます!

受講生の皆さん
受講生の皆さんは若い人が多くて和気藹々とした雰囲気

今回、事前に天野さんから実行委員に準備をお願いされていたのが、国語辞書。
ダンスのワークショップで国語辞書を使うの?と首を捻っていたのですが、さっそくここで辞書の登場です。

天野さん・夕沈さんからの指示は、『目をつぶり適当に開いたページにある単語を、言葉を使わずに表現して、見ている人にその単語を当てさせてください。その後、その単語を身体で、3拍子の振りで表現してください。』というもの。
受講者が順番に辞書をひいては、ひきあてた単語を身振りで表現。なかなか伝わらずに苦戦していました。

この単語ひとつひとつが積み重なってダンスが完成します。

この日ひきあてられた単語は『大病』『興味』『早出』『煎茶』『ボリューム』。
されぞれ『タ・イ・ビョウ』『セ・ン・チャ』『ボ・リュウ・ム』などと三拍子のリズムに区切って、動きをつけていきます。
動きはあまり深く考えすぎず、直感を大切に。
単語5つぶんの振りが決まったところで、タイムアップ。
続きは明日です。

天野天街さん
天野天街さん

夕沈さん
夕沈さん

5月19日(土)9:00〜17:00 by 坂本咲希

講座二日目。
朝9時に集合して、一日目に創った振りの復習から入りました。

参加者の中でもでひときわ輝いていたのは日頃からダンス活動に励む藤沢拓也くんです。飲み込みも速く振りも上手いのでリーダー…と云うよりも英雄としてメンバーから慕われました。その英雄を中心に私たちはひたすら猛練習するわけなんです。

練習風景(2日目)
練習風景(2日目)

一日目は辞書の言葉を使って振りを考えましたが、今日は一人ずつしりとりで繋げて振りを創りました。昨日の最後の振り(言葉)が『ボリューム』だったので今日は『ム』から。『無印→ショウガ焼き→嫌い…』と三拍子に合わせ、個人の想像力に任せて創ります。

あらかた振りが一段落したところで3つのグループに別れて、春・夏秋・冬に因んだ単語の振りをそれぞれ創り、発表しました。
私は冬のチームだったんですが、英雄の居る夏秋チームの振りはやっぱりスムーズにやってました。
春チームも濃ゆいメンバーの割にはとても可愛らしい振りで、双方共に思わずイイネ!!とため息が出る程です。
各チームの振りを全員で覚えないといけないのに、私たち春チームはとっても難しい振りを創ってしまいました。
英雄ですら混乱するような。
でもそこはちゃんと夕沈さんや天街さんが調整してくれるのです。

後は皆が天街さんが持って来たオリジナルの音楽に合わせてちゃんと踊れるまで再び猛特訓です。
とは言っても音楽は速いのも遅いのもあるので、ずっと同じ調子ではなくメリハリも付いてたし、たまに夕沈さんや天街さんの一言一言にクスッと笑ったりして和やかな猛特訓でした。
又その天街さんの持って来た音楽と云うのが、切なくて可愛くてとても素敵なんです。この音楽に合わせて夕沈ダンスを踊ってると思うと幸せでした。
でもその時は必死すぎて、そんな事を思う暇は1時間に5秒くらいしかありませんでしたが…。

辞書で引いた言葉、しりとりの言葉、春夏秋冬の言葉の振りそれぞれの振りを繋げて、この日も時間ギリギリまで練習しました。
参加者の中には50代の方も居ましたが、よく体が動いてて感心しました。
私の体は筋肉痛で悲鳴を上げてましたが、恥ずかしかったので内緒にしました。
さて、この短期間でどこまでニクタイカしたコトバをニクタイに叩き込めれるのでしょうか。
いよいよ明日は完成したダンスを踊り、ビデオで撮影します。

5月20日(日)9:00〜17:00 by 阿部祐子

この日も受講生は朝9時に集合。
振りは昨日の段階ですべて完成しているので、あとは踊れるようになるだけ!
とにかく練習、練習です。

みんなどうにか踊れるようになってきたところで、講師のお二人から『列(グループ)によって一小節づつずらして踊るように』という指示が。前の列の踊りに気をとられているとうっかりひきずられてしまい難易度が上がりましたが、受講生の皆さんはかえって燃ていました。

練習風景(3日目)
練習風景(3日目)

いよいよ本番のビデオ撮影。
なんと、みんなが必死に踊りを練習している間に、天野さんは受講生全員の名前をひらがなにして並べ替えて、ひとつの詩を創ってくれていました!
踊る前にみんなでホワイトボードに書かれたこの詩を読み上げます。

天野さんが創られた詩
天野さんが創られた詩。

全員で気合入れ
撮影前に全員で気合を入れます。

そして、本番。
ビデオ撮影ということで、何度か撮りなおしもさせて貰えましたが、自分たちで作った世界にひとつしかないダンスを、みんな見事に踊りきりました!
『みんなよくがんばったねー』と講師のお二人にも褒めていただきましたよ。

本番
本番

余った時間で、撮影したダンスの映像と、天野さんの演出作品『百人芝居◎真夜中の弥次さん喜多さん』のビデオを鑑賞。
『弥次喜多』は、約160人にのぼる出演者全員で踊るダンスシーンが圧巻でした。

講座の感想

ダンスのワークショップということから、なんとなく想像していた内容とは全く違った講座でした。
天野天街さん・夕沈さんという個性的な二人のアーティストの創作の空気に触れることができて、とても刺激的な3日間でした。

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